光熱費の半分以上を占める電気代。特に夏と冬はエアコンの使用により金額が高騰して、頭を抱えている方も多いのではないでしょうか。
そんなエアコンですが、こまめに電源を消すよりつけっぱなしにした方がお得になると言われることがあります。
とはいえ、24時間ずっとつけっぱなしがいいのか、それとも長時間の外出であれば消した方がいいのか悩んでしまいますよね。
今回はそんな悩みを解決するために、エアコンをつけっぱなしにした方がいい時間の目安や、それとあわせて簡単に取り組めるエアコンの節約方法をご紹介します。
それぞれのご家庭のライフスタイルに合わせて、極力電気代を抑えながら快適に暮らすコツをお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。


この記事で分かること
- エアコンは機種が違うだけで電気代が大きく変わる。
- エアコンは冬のほうが電気代が高くなる。
- 冷暖房問わず、2時間を越える外出をする場合は電源を一度切った方が節約になる。
- エアコンの運転モードは自動運転にすると節約効果が高い。
- エアコンのフィルター掃除を2週間に1回すると年間で25%の電気代の節約が可能。
目次
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そもそも、エアコンを1時間使用した際の電気代はどのくらいになるかご存じですか。
お使いのエアコンの種類や、部屋の大きさ、冷房か暖房かによっても1時間あたりの電気代が大きく変わってくるので、まずは数種類のエアコンをモデルに1時間あたりの電気代をご紹介していきます。
一覧表の後に、ご自身で出来る1時間あたりの電気代の計算方法も解説しますので、ぜひご自宅のエアコンがどの程度の電気代を使用しているか確認してみてください。
【6畳・8畳・10畳】エアコンを1時間使った電気代
まずは部屋の広さ別で、1時間あたりの電気代を解説します。
今回は、パナソニックのエアコン3種類(LXシリーズ、EXシリーズ、Jシリーズ)を例に、それぞれの部屋のサイズに合ったタイプを使用した場合の電気代をご紹介します。
また、電気料金は公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が発表している、電気料金単価の目安である31円/kWh(令和4年7月22日改定)を使用し計算しています。
部屋の広さ | LXシリーズ | EXシリーズ | Jシリーズ |
6畳 | 約3.26円~59.8円 | 約3.88円~43.7円 | 約3.88円~39.7円 |
8畳 | 約3.26円~61.4円 | 約3.88円~43.7円 | 約3.88円~39.7円 |
10畳 | 約3.26円~61.4円 | 約3.88円~44.6円 | 約3.88円~43.1円 |
上の表のように、同じメーカーの中でも、機種ごとの消費電力によって3.26円~61.4円まで差があり、使用する機種によって電気代が大きく変動するのが分かるかと思います。
ご家庭の電気代をもっと詳しく知りたい方は、エアコンの取扱説明書などに記載してある消費電力(W)と電力会社の電気料金単価(kWh)を確認の上、
消費電力(W)÷1000×電気料金単価(kWh)=1時間あたりの電気代
で計算できるので、ぜひ試してみてください。
【冷房・暖房】エアコンを1時間使った電気代
次は冷房、暖房に分けて電気代の目安を解説します。前の項目と同じ3種類の機種でエアコンを使用した際の電気代は以下のようになります。
・冷房 3.41円/h~31.9円/h (6畳用~10畳用)
・暖房 3.26円/h~61.4円/h (6畳用~10畳用)
最小値はどちらも大きくは変わりませんが、暖房の最大値が冷房の倍近くの金額になっているのが分かります。
これは外気温とエアコンの設定温度の差が影響しています。
具体例をあげると、例えば、35℃の夏の日に27℃、5℃の冬の日に20℃に設定すると、夏は8℃差、冬は15℃差となり、冬のほうが設定温度に近づけるのにたくさんの電力が必要なのが分かります。
同じ時間エアコンをつけていても、冬の方が電気代があがるのはこれが原因です。



エアコンの電気代はつけっぱなしの方が節約できるのは本当?
ここからは、エアコンをつけっぱなしにした際の電気代を解説していきます。
結論からいうと、外出時間や季節、時間帯によってつけっぱなしにした方がいいか、消した方がいいかは変わってきます。
先ほども触れたように基本的にエアコンは電源を入れた際、つまり外気温との差が大きいときに、消費電力を一番使用するので、その回数が少ないほど節約につながる可能性が高いです。
具体的な電気代も合わせてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
エアコンを1ヶ月つけっぱなしにした場合の電気代
それでは、仮に1か月間(30日間)24時間エアコンをつけっぱなしにした場合の電気代はどのくらいになるでしょうか。先ほども登場したパナソニックのLXシリーズで比較してみましょう。
今回は、エアコンをつけっぱなしにするので、先ほどとは違った計算方法で電気代を算出します。
なぜかというと、先ほどの項目でも説明したように、外気温とエアコンの設定温度の差が大きいと電力の消費が大きくなり電気代が上がります。
ですが、エアコンをつけ続けて温度が安定したら室温と設定温度の差が少なくなるので、電力の消費が徐々に抑えられ、最初の1時間と数時間経過した後の1時間では電気代に大きな差ができるのです。
それを加味して平均をとった期間消費電力量という、JISで設定された条件の元、算出された数値を使って計算していきます。以下が詳細な条件です。
期間消費電力の詳細
外気温度:東京をモデルにする
住宅:JISC9612による平均的な木造住宅(南向き)
部屋の広さ:機種に見合った広さ
●夏:冷房期間5/23~10/4(135日間) 6:00~24:00(18時間) 設定温度27℃
●冬:暖房期間11/8~4/16(160日間) 6:00~24:00(18時間) 設定温度20℃
引用元:Panasonic
https://panasonic.jp/aircon/contents/cost-heating.html?utm_source=chatgpt.com#accordion-34fa200dc0-item-495cd84071-accordion
部屋の広さ | 冷房を1か月つけっぱなっしにした場合 | 暖房を1か月つけっぱなっしにした場合 |
6 畳 | 約1,543円 | 約3,301円 |
8 畳 | 約1,745円 | 約3,767円 |
10畳 | 約1,865円 | 約4.208円 |
意外と安いと感じた方もいるのではないでしょうか。ただ、この金額はあくまで先ほどご説明した条件での金額なので、例えば雪国にお住まいの方が同じ設定温度で1か月エアコンを使用したとしたら、金額は大幅に増えます。
比較的条件が近い方で、電気代の差が大きい場合はエアコンの消すタイミングを見直したり、エアコンを新しいものに買い替えたりすると電気代を抑えられる可能性があるので、ぜひ次の項目を参考にしてみてください。
【冷房・暖房】エアコンを消す外出時間の目安
ここからは具体的にどのくらいの時間、家を空ける場合にエアコンを切ったらいいかを解説します。今まで外出時は毎回電源を切っていた方も、エアコンを切るタイミングを変えるだけで、節約になる可能性があるので参考にしてみてください。
冷房の場合
冷房の場合は、使用する時間帯と外気温に注目して電源のオンオフを工夫してみてください。
まず時間帯ですが、先ほどまでの項目で解説した通り、エアコンは外気温との差が大きくなると消費電力も大きくなります。
なので、外気温の高い日中(9:00~18:00)はこまめに電源を切らない方がお得になり、逆に夜間(18:00~23:00)は外気温が下がるので、こまめに電源を切った方がお得になります。
具体的な時間でいうと、日中は35分以上、夜間は18分以上、家を空ける場合は電源を切った方が電気代の節約になる可能性が高いです。
ただし同じ外出時間でも、外気温が36℃以上ある猛暑日のような場合は、電源を切った後に室温がすぐに上昇してしまうので、つけっぱなしの方が節約効果が期待できます。
暖房の場合
暖房の場合は結論からいうと、一日中つけっぱなしにした場合とこまめに消した場合で大きく電気代は変わりません。
これは先ほども触れた外気温が影響しており、冬は日中も夜間も外気温と室温の差が大きくある場合がほとんどです。
なので、こまめに電源を消すとその分、電源を入れた際の消費電力が大きくかかり電気代が高くなるからです。
とはいえ、仕事等で長時間、家を空ける場合もつけっぱなしにしたら節約になるかというと、そうではありせん。
目安にしていただきたい時間としては、2時間を越える外出です。この場合は電源を切った方が節約効果を期待できるので、一度電源を切るのをおすすめします。
また、1~2時間の外出の場合であっても、外気温が3℃以上あればそれほど室温が下がらないので一旦電源を消してから外出するほうがよいです。
部屋の間取りや日当たりによっても、数値は変わってきますが以上を参考にエアコンのオンオフを調整してみてください。



エアコン設定でできる電気代の節約方法
ここからは、実際にエアコンが稼働している際の節約方法をご紹介します。
毎日忙しく過ごしていてなかなか細かい節約は出来ないという方も、一度設定してしまえば、自動的に節約につながるものもあるので、ぜひお試しください。
エアコンの電気代が節約できる温度設定
環境省では、省エネを目指すための設定温度の基準は以下のように発表しています。
冷房使用時…室温28℃
暖房使用時…室温20℃
引用元:環境省https://www.env.go.jp/earth/ondanka/kateico2tokei/energy/detail/06/#:~:text=%E7%92%B0%E5%A2%83%E7%9C%81%E3%81%A7%E3%81%AF%E3%80%81%E5%BF%AB%E9%81%A9%E6%80%A7,%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E8%A6%8B%E3%81%A6%E3%81%BF%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
ここで気をつけていただきたいのが、基準の温度は室温であるということです。部屋の間取りや環境によっては設定温度と室温に差がでる場合があるので、室温が基準値になるように調整してみてください。
冷房の設定温度を1℃上げると消費電力は約13%、暖房の設定温度を1℃下げると消費電力は約10%削減できます。消費電力削減にともなって電気代も下がるので、体調に無理のない程度に取り組んでみてください。
エアコンの電気代が節約できる運転モード
次はエアコンの運転モードの設定です。シーズンの初めに一度設定してしまえば、その後は自動で節約効果が期待できるので、ぜひ試してみてください。
風量
結論からいうと、風量の設定は自動運転がおすすめです。
電気代節約のためには、弱や微風にした方が良いように思う方もいらっしゃるかもしれませんが、弱い風量でエアコンをつけると、室温を設定温度にするのに必要以上に時間がかかり、その分電力を消費し電気代の上昇につながります。
ですので、つけ始めは強い風量で一気に設定温度まで室温を調整し、設定温度になった後は微風で快適に過ごせるように温度をキープする動作を自動で行える自動運転がおすすめなのです。
また冷房使用時に、設定温度を1℃下げたいと感じた場合は、その前に風量を強に変更してみてください。
体感温度が下がり快適になる上に、設定温度を下げるのに比べ電気代は1年間に換算すると約1,200円以上節約になるのでおすすめです。節約出来る電気代は異なるものの、効果は暖房でも同じなので、ぜひ試してみてください。
風向き
次は風の向きについてです。まず、空気の性質として暖かい空気は上方向に、冷たい空気は下方向へたまりやすい性質があります。
この性質を利用して、部屋全体の温度のムラをなくすと効率よく温度調整ができます。
具体的にいうと、冷房は上向きまたは水平に、暖房は下向きに風を送ると素早く、より安定して希望の室温にできるのでおすすめです。
なかなか快適な室温にならず、不快な思いをされているのであれば、一度、風量、風向きの設定を見直してみてはいかがでしょうか。
除湿(ドライ)や送風の使い分け方
夏場は特に、冷房、除湿(ドライ)、送風のどれを使ったらいいのか悩みませんか。本来これらの機能は、まったく別々の役割を担っています。どういった場合に使用するか具体的な場面も含めてご紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
除湿(ドライ)
除湿(ドライ)は湿度を下げるのを目的としているので、梅雨時期の、気温は低いが湿度が高くじめじめした日や、風通しが悪い部屋、部屋干しをする場合に使うのがおすすめです。
スタンダードな除湿機能は、除湿をする際に冷気が発生し室温が下がるため、湿度が高く気温が30℃程度までの日であれば、冷房をつけるより快適に過ごせます。電気代も冷房を使用するより安くなる可能性が高いので、この条件であれば除湿モードが有効といえます。
ただし気温が30℃を超える暑さになると、除湿では室温が下がりきらず電気代が余分にかかる可能性が高いので、冷房に切り替えるのをおすすめします。
また注意点としては、除湿には一番スタンダードな「弱冷房除湿」の他に「再熱除湿」や「ハイブリット除湿」があり、この2つにあてはまると室温は下がらず湿度だけを下げるので、暑さを和らげたい場合にはおすすめしません。
特に「再熱除湿」は除湿能力は高いものの、消費電力も高くなる可能性があるので注意してください。
ご自宅の除湿機能がどのタイプか確認した上で、効果的に利用してみてください。




送風
次に送風です。送風は分かりやすく例えると扇風機と同じような役割です。室内の空気を循環させることで室温を一定に保つので、冷房を使用するほどでもない涼しい日の使用や、冬に暖房器具と併用すると快適に過ごせておすすめです。
また、冷暖房をつける前に送風を1時間程度かけておくと室内の空気がしっかりと循環し、冷暖房に切り替えた後、スムーズに希望の室温になるので、節約効果が期待できます。
あわせて、冷房使用時は使用後にも1時間程度、送風を使用するとよいです。なぜなら、冷房を使用したあと、そのまま放置するとエアコンの内部に結露が残り、カビの繁殖の原因になるからです。
送風を冷房使用後にかけるだけで、残った結露は蒸発しカビの発生をおさえられるので、清潔に使用できて大変おすすめです。
送風の機能が搭載されていない場合は、冷房で温度を31℃~32℃の最高温度にすると送風と同じ効果があるので、ぜひ試してみてください。



エアコンの電気代が節約できる生活のポイント
先ほどの項目では、エアコンの設定でできる節約方法をご紹介しましたが、ここからは設定以外での節約方法をご紹介します。少しの工夫でできる節約方法もたくさんあるのでぜひチャレンジしてみてください。
フィルターの掃除をする
エアコンの節約にはフィルター掃除が効果的であるのは、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
これは本当で、フィルターにほこりがたまり目詰まりをすると、空気の循環がうまくいかず温度調整に時間がかかってしまいます。
そうなると、もちろん電気代も余分にかかるので、フィルターはまめに掃除する方が、電気代の節約につながるのです。目安としては2週間に1度のフィルター掃除をおすすめします。
この頻度で掃除をすると、冷房使用時は約4%、暖房使用時は約6%の消費電力の削減になり、年間に換算すると25%の電気代の節約が可能です。
少し面倒だと感じる方もいるかと思いますが、まめに掃除をするとエアコンの効きがよくなり、大きな節電にもなるので、一度試してみてください。
室外機周辺の環境を整える
室外機周辺の環境で理想的なのは以下の通りです。
・室外機の前方1m程度に物がない。
・室外機に直射日光が当たらない。
まず1つ目ですが、エアコンは冷房使用時には暖かい空気が、暖房使用時には冷たい空気が室外機の吹き出し口から出てきます。
その際に、室外機の前にものがあると、空気がうまく流れていかず、室外機が吸い戻してしまいます。すると、冷暖房機能の効率が悪くなり、電気代の増加につながるため、室外機の前方1m程度はスペースがあるほうが良いのです。
2つ目は冷房使用時に、室外機に直射日光が当たらないようにすると節約効果が期待できます。
冷房使用時に部屋の熱を外へ放出する際、室外機周辺が直射日光の影響により高温になっていると、熱を放出する効率が落ち、電気代が無駄にかかる原因になります。
ですので、室外機を設置する際は、出来るだけ日陰になる場所に設置するか、難しければ室外機から1m以上離して、よしずなどで日陰をつくると良いです。
室外機周辺の環境は一度、調整してしまえば長期的に節約効果を期待できるのでぜひトライしてみてください。


カーテンを変える
カーテン=日差しを遮るためのもの。という印象を持っている方も多いかと思いますが、その役割の他に、外気を遮り、室温を維持する役割も担っています。
なので、選ぶカーテンを適切なものに変えるだけで、エアコンを使用する際も無駄なく室内の温度調整ができ、節電につながります。
選ぶポイントとしては、まず、厚手で断熱性能の高いもの、そして床まで届くサイズのものがおすすめです。内側にレースのカーテンを併用すると、厚手のカーテンとの間に空気の層が出るので断熱、保温効果がアップします。
可能な方は、厚手のカーテンの下に裏地ライナーを入れると、もう一段空気の層ができ、さらに断熱、保温効果が高まるのでぜひ試してみてください。
他の家電と併用する
エアコン以外の家電を併用すると、エアコンの効果を最大限に引き出しつつ節電につなげられます。今回は特におすすめな家電を2点ご紹介します。
まずはサーキュレーターです。エアコンの風向きの項目でも解説しましたが、空気は暖かさによって集まりやすい場所が決まっていて、室内で温度のムラが出来ると設定温度になっていても快適に感じない場合があります。
それを解決するのが、サーキュレーターです。夏はエアコンの正面の壁際に置き、水平に空気を送り、冬は部屋の中央に置き、天井に向けて垂直に空気を送ると空気が循環して快適に過ごせるのでおすすめです。
あわせて冷房使用前は、窓を開け換気をしてから冷房を使用すると、外気温との差が少ない状態で空気が循環するため、設定温度に近づくのが早くなり節電につながります。
もう1点おすすめの家電は、暖房使用時の加湿器です。暖房を使用すると湿度が下がり、湿度が下がると汗が蒸発しやすくなるため、冷えを感じます。
なので、加湿器で湿度を上げると、設定温度を変えずに体感温度を上げられるのです。
節電を意識するのであれば、スチーム式の加湿器は消費電力が大きいので超音波式やハイブリッド式の加湿器がおすすめです。
湿度の設定は40~60%が快適とされており、40%を切るとインフルエンザなどにもかかりやすくなるので、ぜひ使用してみてください。





古いエアコンは買い換える
この記事の前半でもご説明した通り、エアコンは機種によって電気代が大きく変わる家電です。
その上、古いタイプのエアコンだと、最新タイプのエアコンに比べて消費電力が大きく、普通に使っているだけでも電気代が年間で数千円~数万円単位で損をする場合があります。
エアコンの寿命は10年程度といわれており、特に「冷暖房の効きが悪くなってきた」「電気代が増えたように感じる」「運転音がうるさい」などの症状が現れている場合は買い替えを検討しても良いタイミングと言えます。
安いものではないので、躊躇されるかもしれませんが、長い目で見ると快適に過ごせる上に安上がりになる場合がほとんどなので、ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。



まとめ
今回はエアコンの電気代や節約術についてまとめましたが、挑戦できそうなものはあったでしょうか。
風向きや風量設定、室外機の設置場所などは、一旦調整してしまうとシーズン中は自動的に節電効果を期待できるので、ぜひ試してみていただきたいです。
外出時のエアコンのオンオフも、神経質になりすぎず、外出が長くなりそうだったら消す。など、おおらかな基準でストレスに感じないところから試してみてくださいね。
少しの工夫で節約をして、快適なお部屋で家族団らんの時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。