お風呂の給湯器には、追い焚き、風呂自動(自動保温)、足し湯がありますが、
「家族の入浴タイミングがバラバラで、風呂自動だともったいない気がするため、毎回追い焚きをしている。」
「追い焚きと風呂自動の使い分け方が分からず、とりあえず風呂自動をつけっぱなしにしている。」
というように、なんとなく給湯器を使用している方も多いのではないでしょうか。
でも、実は生活パターンによって使い分けることで、ガス代が節約できるんです。

・・・でも、「使い分ける」なんて、なんだか難しそう。
入浴間隔が1時間以上空く場合は追い焚き、1時間未満の場合は風呂自動、にするだけでガス代を節約できますよ。

この記事では、追い焚き、風呂自動、足し湯にかかるガス代や、節約できる具体的な使い分け方法を解説していきます。
さらに、お風呂でできるガス代の節約方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
この記事で分かること
- 追い焚きは手動で設定温度まで温めなおす機能、風呂自動は常に設定温度を保つように自動で追い焚きをする機能
- 入浴間隔が1時間以上空く場合は、都度追い焚きした方がガス代を節約できる
- 長時間お湯を沸かさない場合は、ガス給湯器の電源を切った方が電気代の節約になる
- 足し湯はガス代だけでなく水道代もかさむため、減ったお湯を追加する場合に使用する
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追い焚きと風呂自動(自動保温)の違いをご存じでしょうか?
追い焚きは、お湯の温度を設定温度まで温めなおす機能で、風呂自動(自動保温)は常に設定温度を保つように自動で追い焚きをする機能です。
まずは、追い焚きと風呂自動(自動保温)の仕組みについて詳しく解説します。
追い焚きの仕組み
追い焚きは、ぬるくなった浴槽のお湯を給湯器に戻して再加熱し、再び浴槽に戻す、という仕組みでお湯を設定温度まで温めなおします。
風呂自動(自動保温)とは異なり、どんどん湯温が下がっていくため、追い焚きをする時の湯温の上げ幅は大きいかもしれませんが、ガス代がかかるのは追い焚きした時だけです。
また、浴槽にすでに張ってあるお湯を使用するため、水道代はかかりません。
しかし、風呂自動とは異なり、給湯器のボタンを押さないと追い焚きされません。
このため、事前に追い焚きボタンを押し忘れたため、お風呂に入ろうと思ったら水風呂だった、ということもあるため注意が必要です。
風呂自動(自動保温)の仕組み
風呂自動(自動保温)は、約30分ごと(機種により異なります)に浴槽の湯温を確認し、温度が下がっていれば自動で追い焚きをします。
給湯器の種類によっては、湯量もキープするものがあるため、水道代がかかる場合もあります。
また、追い焚きとは異なり、ボタンを押す手間もなく、自動で設定温度に保たれるため、いつでも温かいお湯に浸かることができます。
一方で、単純な追い焚きとは異なり、定期的に追い焚きをし続けるため、その都度ガス代が発生します。
長時間お風呂に浸からない場合はガス代がかさんでしまうため、注意が必要です。
給湯器の機能 | 機能実行 | ガス代 | 水道代 |
追い焚き | 手動 | 追い焚きした時だけ | かからない |
風呂自動(自動保温) | 自動 | 約30分ごと | かかる場合がある |
追い焚きと風呂自動、足し湯はどれが安い?
では次に、追い焚き、風呂自動、足し湯にかかる料金はどの程度なのか見ていきましょう。
追い焚きのガス代・電気代は一回いくら?
ガス給湯器のガス代の計算式は以下のとおりです。
このため、追い焚き一回のガス代は、おおよそ次のようになります。
4.5(℃)× 180(L)÷ (24000(kcal)×90(%))×600(円/㎥)=22.5円
※2時間で4.5℃湯温が低下したと仮定
計算式で示したとおり、ガス代は、温度差、すなわち、湯温の上げ幅に比例します。
このため、お風呂に入らない時間が長いと、湯温はどんどん下がってしまい、その分、追い焚きする際の温度差も大きくなってしまうため、ガス代はかさんでしまいます。
また、お住まいの地域や契約会社、総ガス使用料によってもガス代は変わってくるので、ご家庭のガス料金契約形態を確認するとよいでしょう。
本サイトでは、地域ごとのガス料金も掲載していますので、こちらも参考にしてみてください。
>>【地域別】プロパンガス料金平均相場



追い焚きや風呂自動の消費電力は公表されていないため、明確な電気代は算出できませんが、長時間お湯を沸かさない場合は、ガス給湯器の電源も切っておけば、電気代は最小限に抑えられます。
風呂自動のガス代・電気代は一回いくら?
風呂自動は、約30分ごとに追い焚きをするため、そのたびにガス代が発生します。
風呂自動での一回の追い焚きでかかるガス代は、おおよそ次のようになります。
1.5(℃)× 180(L)÷ (24000(kcal)×90(%))×600(円/㎥)=7.5円
※30分で1.5℃湯温が低下したと仮定
30分程度では、湯温は大きく低下しないため、風呂自動でもあまりガス代はかからないのでは?と思われるかもしれません。
ですが、湯温は室温に比べて高いほど冷めやすく、低いほど冷めにくい傾向があるため、40℃の湯温を長時間キープし続けるには、多くのガス代がかかります。
加えて、その間、ガス給湯器も稼働しつづけるため、電気代もかかることになります。
足し湯のガス代は一回いくら?
最後に足し湯についても確認していきましょう。
足し湯は、設定温度のお湯を約20リットル、浴槽に追加する機能です。
プロパンガスを使用した足し湯1回のガス代は次のようになります。
40-15(℃)× 20(L)÷ (24000(kcal)×90(%))×600(円/㎥)=13.89円
※水温を15℃から40℃に温めると仮定
追い焚きや風呂自動に比べて沸かす水量が少ないため、足し湯1回のガス代は安いです。
加えて、追い焚きと同様、足し湯ボタンを押したときにしかガス代はかかりません。
しかし、追加されるのは設定温度のお湯なので、浴槽の湯温が低い場合、何度も足し湯をしないと浴槽のお湯は温まらず、ガス代も水道代もかさむことになります。
このため、足し湯は減ったお湯を追加する場合に使うとよいでしょう。
【パターン別】追い焚きと風呂自動、たし湯はどれを使う?
ここからは、生活パターン別のガス給湯器の使い分け方について、詳しく説明していきます。
長風呂や2日連続で同じお湯を使う場合についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
入浴間隔が空く
冒頭でもお話したとおり、ポイントは入浴間隔が1時間以上空くかどうかです。
次の入浴が1時間以内の場合は、風呂自動をつけっぱなしにしていた方がお得になりますが、1時間以上間隔が空く場合は、風呂自動を切り、入浴前に追い焚きをした方がお得になります。


パターンは主に次の3つが考えられますが、それぞれ表のように使い分けるとよいでしょう。
パターン | 使い分け方 |
全員が1時間以内の間隔で入浴する場合 | 最後の人が入浴し終わるまで、風呂自動をつけっぱなしにする。 |
全員が1時間以上の間隔で入浴する場合 | 最初の人が入浴し終わったら風呂自動を切り、後は都度追い焚きをする。 |
途中から1時間以上の間隔が空く場合 | 入浴間隔が1時間以内の人までは風呂自動をつけっぱなしにする。 それ以降は風呂自動を切り、都度追い焚きする。 |

また、ガス給湯器には、風呂自動後の保温時間を設定できる機種もあります。
風呂自動を切り忘れていてガス代がかさんでしまった、ということがないように、1時間以上入浴間隔が空くことが予め分かっている場合は、保温時間を変更しておくのもよいでしょう。
長風呂をする
「熱いお風呂に長時間浸かって、冷えた身体をしっかり温めたい」
「デトックス効果を期待して、長時間の半身浴で汗をかきたい」
といった理由から長風呂をする方もいるのではないでしょうか。
ガス代節約の観点から考えた場合、風呂自動つけっぱなしでの長風呂は、ガス代がかさむ原因になるため、風呂自動を切ってから入浴するとよいでしょう。
特に、冬場は湯温が下がりやすく、その分ガス代もかかるため、注意が必要です。
湯温の低下が気になる方は、浴槽のふたを閉めて入浴すると、お湯が冷めにくくなります。
また、熱すぎるお風呂に長時間入浴すると、心肺機能に負担がかかったり、のぼせる原因となり危険です。
どうしても長風呂をしたい場合は、湯温はぬるめ(夏は38℃、冬は40℃くらい)とし、20~30分ほどの半身浴にするとよいでしょう。
2日目連続で同じお湯を使う
「入浴人数が少なく、水道代がもったいないので、2日連続でお風呂のお湯を使っている」
といった方もいるのではないでしょうか。
この場合、1日目は、入浴間隔が1時間以上空くかどうかを基準に、風呂自動と追い焚きを使い分けます。
2日目は追い焚きをしてから入浴しましょう。
2日間同じお湯を使用するため、水道代は節約できますが、1日経過すると、湯温はかなり低下するため、水からの追い焚きになりガス代はかさみます。
加えて、2日間同じお湯を使用することは、衛生面の観点から考えると好ましくありません。
お風呂の細菌は、一晩放置すると数十万個から数百万個になり、入浴直後の約千倍に増加する、という報告もあります。
細菌の増加は感染症を引き起こす可能性があり、特に免疫力の弱い乳幼児や高齢者は気を付ける必要があります。
このため、お風呂のお湯は毎日交換した方がよいでしょう。
お風呂でできるガス代の節約方法
それでは最後に、お風呂でできるガス代の節約方法を3つご紹介します。
どれも簡単に始められるものばかりなので、ぜひ参考にしてください。
設定温度を下げる
「冷えた身体を温めたいため、設定温度を高め(42℃以上)にして入浴している」
という方もいるのではないでしょうか?
上述した通り、ガス代は湯温の上げ幅に比例しますので、設定温度が高ければガス代もかさみます。
例えば、設定温度を42℃から40℃に下げるだけで、風呂自動にかかるガス代は年間約3000円、シャワーにかかるガス代は年間約3300円節約できます。
ガス代節約のため、気候の暖かい時期は38℃程度、寒い冬場は40℃程度にしてはいかがでしょうか?
冷え性などで、身体を芯まで温めたい方は、ぬるめのお湯(38〜40℃)に15~20分ほど、ゆったりとつかるのがおすすめです。
シャワーの時間を短くする
「いちいち水栓ハンドルを回してシャワーを止めるのがめんどくさい」
「髪を洗っている間にシャワーを止めると寒いため、つい流しっぱなしにしてしまう」
そんな方はいませんか?
ガス代は、使用時間が短いほどガス使用量が減り、節約できます。
例えば、45℃のシャワーを1日1分短縮するだけで、年間約2,070円ガス代を節約できます。
手元ストップ機能がついているシャワーヘッドをお使いの場合は、水栓ハンドルを回さなくてもボタンを押すだけでシャワーを止められます。]
また、シャワーを止めると寒く感じる場合は、先に湯船につかって身体を温めるとよいでしょう。
お湯の汚れが心配な方は、気になる部分をさっと洗い流してから湯船に浸かってはいかがでしょうか。
お風呂のふたを閉める
「毎回閉めるのが面倒なので、お風呂のふたは使っていない」
という方はいませんか?
東京ガスが実施した実験によると、設定温度40℃のお湯を2時間放置すると、ふたを閉めた場合は0.3℃の低下で留まったのに対し、ふたを閉めなかった場合は4.8℃も低下する結果になりました。
4.8℃低下した湯温を設定温度まで追い焚きするには、年間約22,000円のガス代がかかります。(1日3回追い焚きした場合)
お風呂にふたをして追い焚きの回数を減らすことで、ガス代を節約してはいかがでしょうか。



ガス会社の切替については、以下サイトに記載していますので、よければ参考にしてください。