【カセットガス発電機おすすめ5選】台風や停電などの災害に備えよう！

災害時に一番困るのは、停電などが起きて電気が使えなくなることではないでしょうか。そのような非常時に活躍する便利な道具が発電機です。

発電機にはガソリンや軽油、LPガスを燃料とするものなどさまざまな種類がありますが、カセットボンベが燃料のコンパクトな発電機があるのをご存じですか。

この記事では、カセットガス発電機について、仕組みや特徴を詳しく解説します。おすすめのカセットガス発電機も5選ご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

災害時に困ったことベスト3は？

大規模災害で被災したときに困ることはなんだと思いますか。さる大手企業が調査した「防災意識と備えに関する調査」で、実際に被災された方々が感じた「困ったことベスト3」の結果をご紹介します。

【1位】電気やガスが使えないこと

【2位】情報が届かないこと

【3位】食料品が足りないこと

いかがですか？1位は「ガスや電気が使えない」ことでした。私達の生活にとってそれだけ電気やガスは重要ということです。特に現代はスマートフォンで情報を得ることがほとんどのため、バッテリーの充電は重要な問題です。他にもさまざまな場面で電気が必要になることは間違いありません。災害時に発電機があるかないかで、被災状況は大きく変化するでしょう。

発電機とは？仕組みを簡単に解説

発電機とはその名の通り電気を発生させる装置のことを言います。ガスやガソリンなどの燃料を使用してエンジンを動かし、機械の中にあるコイルや磁石を回転させて発電を行います。発電機の種類には、工事現場で使用する大型のものから、アウトドアや災害時に使用できる小型のものまでさまざま。コンセントを必要としないため、野外での電力供給に力を発揮します。

発電機にはどんな種類があるの？

発電機は燃料タイプと機能タイプで分かれます。ここではそれぞれを詳しく解説していきましょう。

発電機の機能の種類

①インバータ発電機

インバータを内蔵しており、ガソリン発電機の中では最もポピュラーなタイプです。インバータとは電気や電圧を一定に保つことが可能な装置なので、良質な電気を発生させることができます。

②スタンダード発電機

インバータを搭載していない発電機です。インバータが搭載されていない分安価ですが、その分電気の質は劣るため、精密機械への供給には向いているとは言えません。

③サイクロコンバータ発電機

サイクロコンバータは交流を別の周波数に変換し、50/60Hzに切り替えることが可能です。スタンダードタイプよりは電気が良質ですが、精密機械に使用できるほどではありません。

機能タイプ④三相交流発電機

三相交流発電機の特徴は、電力を3本の電線で送電できることとパワーが大きいことです。そのためコンプレッサーやモーターなどの大型装置にも使用できます。

発電機の燃料の種類

①ガソリン発電機

ガソリンを燃料として発電するのがガソリン発電機です。ディーゼルエンジンよりも小型でコンパクトなので長時間の連続運転も可能。便利な反面、ガソリンは揮発性や引火性が高い燃料なので取り扱いには十分気をつけなくてはなりません。また保管には専用の携行缶が必要になります。

②ディーゼル発電機

こちらは軽油が燃料の発電機になります。大型の産業機械を稼働させる際に使用することの多い発電機です。そのため一般にはあまり普及はしていません。ガソリン発電機と同様コストがかからず、大容量の電力を長時間供給可能ですが、排気ガスも発生するため家庭向きではありません。

③カセットガス（ボンベ）発電機

カセットガス発電機は、購入しやすいガスボンベを使用して発電することが可能な装置です。アウトドアシーンで使われることも多いため、コンパクトで持ち運びがしやすいタイプのものが揃っています。ガソリンやディーゼルと比較すると燃料の使用期限も長く、燃料漏れもないので安心感もあります。また保管に場所や手間がかからず、メンテナンスも容易であることから、一般家庭用の災害時の非常用電源として大変便利なタイプです。

カセットガス発電機のメリットとは？

それではカセットガス発電機のメリットをさらに詳しくご紹介しましょう。

購入場所を選ばないので便利

ガソリンや軽油と違いスタンドまで足を運ぶことなく、ホームセンターやスーパー、さらにはコンビニなどどこでも購入できます。安心コンパクトなので誰でも扱いやすいというのも魅力の一つです。

保管に困らず長期間保存可能が便利

カセットガスの保管期間はおおよそ5〜7年あります。そのため一度購入すればしばらく交換する必要はありません。ガソリン発電機の場合は、長期に使用しない場合はガソリンを抜いて保管しなくてはなりません。しかしカセットガス発電機はカセットガスを外しておくだけなので、非常に簡単で気軽です。

コンパクトでさまざまなシーンに利用できて便利

カセットガス発電機はキャンプやアウトドアで使用されることも多いため、非常に持ち運びがしやすくコンパクトな設計になっています。キャスターがついていて女性が片手で運ぶことが可能なタイプもあり、デザインもスリムで車に乗せて運ぶのにも手軽。災害時からキャンプまで幅広く活用できることが最大のメリットです。

カセットガス発電機のデメリットとは？

メリットの多いカセットガス発電機ですが、デメリットについてもきちんと把握しましょう。

パワーが弱く使用時間が短い

ガソリン発電機と比べるとどうしてもパワーは劣ります。カセットボンベ2本での発電時間はおよそ2時間で、長時間使用したい場合は頻繁にガスボンベを交換しなくてはいけません。しかし短時間使用でのアウトドアや家庭での使用なら充分問題ないと言えるでしょう。

保管場所の問題がある

カセットガス発電機を長時間使用したい場合は、多くのガスボンベを必要とするためそれなりのスペースを確保しなければならない問題があります。

騒音の問題

発電機はどうしても稼働するときに騒音が発生します。非常時ならともかく自然の中でキャンプを楽しんでいるとき、あまりに大きい音は困りますね。しかし、近年かなり騒音性の低い発電機も増えているようです。

カセットガス発電機選び方4つのポイントを解説

ここからはガス圧電気をどのように選べばいいかのポイントを具体的に解説していきます。

ポイント①定格出力を確認して選ぶ

定格出力とは発電機が安定して出力できる電力の能力を指すもので、発電機によって違います。定格出力をきちんと把握せずに購入して、いざ使用したときに電力が賄えずに失敗するという方も少なくありません。定格出力の数字が大きければ大きいほどパワーも大きくなります。以下にそれぞれの定格出力に合った用途をご紹介します。

• 1,000W以上の定格出力

キャンプやアウトドア、家庭での電化製品仕様におすすめ

• 2,000W以上の定格出力

災害時など非常時におすすめ

以下に代表的な電気機器の「消費電力」「起動電力」を表にしましたので使用時の目安にしてください。

エアコンなどの電気機器は、動き始めるときに消費する電力の方が大きいと言われており、製品によっては表示電力の3〜4倍もの電力が必要になるので注意が必要です。

ポイント②音の静かな物を選ぶ

近年の発電機は稼働音がかなり静かになっていますが、それでも音自体の大きさはそれなりにあるため、できるだけ静穏性の高い製品を選ぶことをおすすめします。

ポイント③起動電力を足し算して選ぶ

使用する電気機器の起動電力を足すことで発電量をもつモデルが適しているかが分かります。発電機で表示されている出力は、1kVAが1,000Wになるので、 電力の合計をカタログにある定格出力と比較してみましょう。

ポイント④持ち運び便利なものを選ぶ

キャンプでの持ち運びはもちろん、いざ災害が起きて非常時に使用するときにもコンパクトで持ち運びがしやすいことは大きなメリットになります。特に女性や子供が運び出す可能性があることを考えたら、できるだけコンパクトでキャスター付きのものを選ぶことが大切です。

カセットガス発電機おすすめ5選！アウトドアにも便利

それではここからはおすすめのガス発電機を厳選して5つご紹介します。

おすすめ家庭用カセットガス発電機①ホンダ 発電機 エネポ EU9iGB 900VA

初めにご紹介するのはホンダから発売されている「エネポ EU9iGB」です。この商品はカセットガスボンベ2本をセットするだけで、簡単に発電することができる優れものです。

発電機の操作も非常に簡単に設計されているので、発電機を初めて使う方や機械の苦手な女性の方でも安心して操作することができます。

サイズは365×全高524×幅262mmとコンパクトで扱い安いのが特徴。

駆動型のハンドルや大型キャスターがついているので、持ち運びは非常に簡単です。

カセットガスボンベ2本で約1.1時間の連続運転が可能。停電時のバックアップ電源としての使用から、キャンプやアウトドアでの電源活用まで幅広く活躍できます。

【使用例】

【製品情報】

おすすめ家庭用ガス発電機②ヤマハ　インバータガス発電機　EF900iSGB

続いてご紹介するのは「ヤマハ インバータ発電機 EF900iSGB」です。インバータを搭載しているため、良質な電気を給電可能です。そのため自宅のコンセントからの給電と同様にパソコンなどの精密機械を正常に稼働させることができます。

燃料はホームセンターやコンビニに売っている「イワタニのカセットボンベ」を２本使用して発電。持ち運びも手軽なので災害時はもちろん、アウトドアシーンでも活躍します。

オプションの並列機能では最大1.8kVAの取り出しが可能。並列運転ケーブル2台のEF900iSGB2を使用します。

【製品情報】

おすすめ家庭用ガス発電機③三菱重工　ポータブルガス発電機　MGC900GB

こちらは三菱重工のポータブル発電機になります。2019年よりマイナーチェンジしており定格出力が50Wアップ。オプションで専用キャスターが追加され、ハンドルも握りやすい大型に進化。アウトドアやキャンプでより使いやすくなりました。

また稼働時の騒音が約60dBと比較的静かなため、停電時などの緊急時でも住宅地で気軽に使用することが可能です。燃料は「イワタニカセットボンベ」になります。運転時間２本で約1時間の連続運転が行えます。

【製品情報】

おすすめ家庭用ガス発電機④パオック カセットガスインバータ発電機 GHT-1000

パオックのガス発電機です、安定した電気を供給するインバーター搭載。USB出力端子付きで、さらにエコモードが搭載され省エネルギータイプとなっています。必要な機能はすべて備わっているため幅広いシーンで活用できます。重さは12㎏で非常にコンパクト。持ち運びに最適です。こちらも「イワタニガスボンベ」2本で1〜2時間使用可能です。

【製品情報】

おすすめ家庭用ガス発電機⑤工進　インバータ発電機 gv-9ig

最後は工進のガス発電機です。発電機を使用してみたいけど騒音がちょっと…という方にはこちらがおすすめです。国土交通省の「超低騒音型建設機械」指定を取得しており、インバータ搭載なのに超低騒音なので、安心して使えます。非常時はもちろんアウトドアシーンで人が多いところでも気にせず使用可能。持ち運びも便利です。

【製品情報】

カセットボンベおすすめ2選！

それでは最後にガス発電機に欠かせないガスボンベのおすすめをご紹介します。カセットガス発電機のガスボンベは、「JIA（日本ガス機器検査協会）」の規格に準じたものならほぼ問題なく使用できます。ただしなかにはメーカーのものを使用したほうがいい場合もありますので確認が必要です。

おすすめ①エネポ用 ガスボンベ

ホンダのガス発電機「エネポ」には、ホンダが推奨するカセットボンベがありますので、そちらを使用することをおすすめします。東邦金属工業が製造するボンベがホンダから推奨されている商品です。

おすすめ② 一般的なイワタニガスボンベ

一般的なイワタニのガスボンベは、ホームセンターやコンビニでも購入が可能。老舗の商品だけあり、品質は確かです。カセットコンロで使用するのはもちろん発電機用の備蓄としても可能です。

まとめ

災害時やキャンプに手軽に使用できるカセットガス発電機についてご紹介しました。家庭でも身近に使用しているカセットボンベを燃料とするカセットガス発電機は、誰でも使いやすいのが最大の特徴です。

災害時のいざという時には電力が本当に重要になります。また平時には家族で楽しむキャンプでも利用が可能です。幅広い用途に適したカセットガス発電機の購入をぜひ検討してみてください！